宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/16 14:42 太陽風は速度がやや上昇していますが、まだ低速(360km/秒)です。小規模なオーロラ活動が発生しそうです。
2005/10/17 12:21 太陽風磁場が南向きを続けていて、オーロラがやや活動的になっています。今夜は小さな月食が見られます。
2005/10/18 11:49 太陽風の速度は350km/秒へ下がりました。南向き磁場のためオーロラはやや活発でした。
2005/10/19 10:48 太陽風は穏やかです(速度360km/秒)。小規模のオーロラ活動は見られています。
2005/10/20 12:56 太陽風はやや遅く、穏やかですが、南向き磁場のためにオーロラ活動は見られています。
最新のニュース

2005/10/21 13:22 更新
太陽風がとても低速になっています(300km/秒)。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

昨日から今日にかけて、太陽風の速度がとても低下しています。
昨日は400km/秒近くあったのですが、それから半日ほどかけて300km/秒まで下がっています。
かなり遅い太陽風です。
磁場強度も2nTに弱まっています。

また、今朝、太陽風磁場のセクター境界を越えました。
ACEの図では、水色の線が跳ねている部分です。
ここで太陽風の磁場の大まかな方向が、
「太陽から地球方向」から「地球から太陽方向」に切り替わりました。
この現象自体は、宇宙天気には目立った影響を及ぼしません。
27日周期の図を見ると、この変化は前周期とほぼ同じ時期に発生しています。
前周期は2日後に再びセクター境界を迎えましたが、今回はどうなるでしょうか。

太陽風磁場の南向き成分がとても小さくなっていて、速度が遅い事と重なって、
磁気圏はとても穏やかになっています。
シベリアの磁場データには変化が全く観測されていません。

一方、SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールが太陽の中心を過ぎつつあります。
3日後の24日くらいに地球に影響を及ぼし始めるのではないでしょうか。
コロナホールは直線的に、不思議な図形を描く様に延びています。
妙に印象的な写真です。

太陽面は黒点がほとんど見えなくなっています。
群の番号は2つ書いてありますが、写真上はほとんど見る事ができません。
フレア活動は全く見られず、X線のレベルはとても下がっています。



シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。
(c) NICT


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。