宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:58)
今日、C3.8の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/27 12:07 C1.4
06:12 C3.8
05:30 C3.1
03:22 C1.6
5/26 --- ---
5/25 --- ---

黒点  5/27 (NOAA)
磁場 フレア
2824 5 β C2
2826 9 β C3

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:55 398 +12.8
-2 h 400 +2.7
-4 h 398 -2.3
-6 h 387 -4.1
-8 h 385 +13.1
-10 h 374 -1.6
-12 h 360 +1.4

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 22 -/ -
-2 h 10 -/ -
-4 h 12 -/ -
-6 h 20 -/ -
-8 h 18 -/ -
-10 h 37 -/ -
-12 h 32 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 - 3x10^1
5/27 0.7 1x10^3
5/26 0.8 2x10^3
5/25 0.8 1x10^3
5/24 0.7 1x10^3
5/23 0.8 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
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黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
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SUVI131 (GOES)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2021/ 5/22 13:49 Cクラスの小規模フレアが2回発生しました。高速太陽風は終わりに近づいています。
2021/ 5/23 13:16 Mクラスの中規模フレアが2回発生しました。
2021/ 5/24 13:07 M1.1の中規模フレアが発生しています。CMEによる太陽風の乱れが到来しそうです。
2021/ 5/25 12:43 2824黒点群の活動は落ち着いています。太陽風は低速ですが、CMEによる乱れが近づいています。
2021/ 5/26 12:41 太陽風は低速の状態が続いています。乱れはまだ到来していません。
最新のニュース

2021/ 5/27 12:58 更新
太陽風の乱れが到来しました。太陽風は平均的な速さです。Cフレアの発生が続いています。

担当 篠原

昨夜、22日のCME(コロナ質量放出)による
太陽風の乱れが地球に到来しました。
DSCOVR衛星では、26日20時36分(世界時26日11時36分)に
太陽風の速度が300km/秒から350km/秒へ、
磁場強度が3nTから8nTへ急に高まる変化が観測されています。

太陽から地球まで来るのに4日と少しかかっています。
速度の高まりは小幅で、高まった後でも低速の状態でした。

DSCOVR衛星は地球から150万kmほど太陽に近い位置にいます。
このため、この乱れが地球に達したのはもう1時間ほど後で、
気象庁地磁気観測所(茨城県)の地上磁場データでは、
26日21時45分(世界時26日12時45分)頃に、
磁場強度が急に強まる変化が観測されています。

同様の変化は磁気圏の衛星でも観測されていて、
静止軌道で朝側にいたGOES衛星の磁場データでも、
同じ頃に急に強まる変化が発生しています。

この強まりは、太陽風が急に強まったために
磁気圏が急に圧縮されたことによるものです。

24日の記事で紹介したように、
太陽では、22日から23日にかけて次々とCMEが飛び出していて、
これらの乱れが次々と地球に到来していると思われます。

太陽風のグラフを見ると、
速度は次第に高まって、
現在は400km/秒と平均的な速さに達しています。
磁場強度は途中で更に強まって、15nTに達しています。
磁場の南北成分は、南北の大きな切り替わりが繰り返されていて、
-10nT前後の南向きの強まりも到来しています。
このため、AE指数では500nT前後の中規模の活動が発生しています。

この後、太陽風はどの様な変化になるでしょうか。


太陽では、昨日のニュース以降に
北西の端(右上)に近い2826黒点群の活動が活発になり、
2824群も含めてCクラスの小規模フレアが7回ほど発生しています。
最大のフレアは、C3.8です。
この後の活動に注目してください。

SDO衛星の拡大写真では、
太陽中央部の2825黒点群の場所とその左側に、
それぞれ小さい黒点が現れています。



気象庁地磁気観測所による地上磁場の変化。太陽風の乱れによる急な強まりが観測されている。
(c) 気象庁地磁気観測所


GOES衛星による静止軌道の磁場変化。地上と同様に急な強まりが観測されている。
(c) NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。