宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2013/12/ 1 13:04 更新 アイソン彗星は消えかけています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 アイソン彗星がSOHO衛星LASCO C3からも去ろうとしています。 今日の写真では彗星は一段と淡くなっていて、 ほとんど消えようとしています。 残念ですが、このまま消滅してしまいそうな様子です。 この動画では、30日にもCMEの噴出が起きていますが、 いずれも太陽の裏側で起きた現象です。 地球への影響はありません。 その太陽では、1909黒点群が成長したり、 その右上に1911群が発生したりしていますが、 C1.0のフレアが1回と、 その他にBクラスの小さいフレアが起きている程度です。 1909黒点群は、成長とともにフレア活動を強めたりするでしょうか。 太陽風は、今日に入った頃から速度が再び上がり始め、 380km/秒とやや低速だったのが、 現在は500km/秒台の高速風に変わっています。 ACEのグラフでは、一時的に600km/秒に届く変化も起きています。 磁場強度も10nTに上がっていて、 しっかりとした高速太陽風の領域が到来している様です。 27日周期の図では、前周期は穏やかな太陽風が続いていた期間ですが、 更にさかのぼると、この頃はコロナホールによる高速太陽風が 繰り返しやって来ていた期間でした。 現在の太陽ではコロナホールは特に見られなかったのですが、 高速風を作る構造は残っていたのかもしれません。 磁場強度が高まった状態にあるため、 この後に、もう一段速度が高まるかもしれません。 引き続き太陽風の変化に注目して下さい。 太陽風の強まりを受けて、AE指数の変化も続いています。 今日のグラフでも500nTの中規模の変化が続いています。 極域ではオーロラの活動が楽しめているのではないでしょうか。 昨日のニュースの図でもAE指数が変動をしていましたが、 その頃のオーロラの写真を、 ロシア、ムルマンスクの福島さんよりいただきました。 1枚目は29日の夜にムルマンスク上空に現れたオーロラです。 現在は降雪シーズンだそうで、 見ることができたのはラッキーだったとのことです。 住宅の上にオーロラが輝いています。 このような生活感のある写真は見ていて楽しいですね。 そして、2枚目は、同じ夜にムルマンスクの西の ノルウェーに近い軍事閉鎖都市ニーケリ市で撮影されたオーロラです。 軍事閉鎖都市というのは、 外国人立ち入り禁止などの制限が行われている場所だそうです。 そう考えると、一層貴重な一枚に感じます。 どうもありがとうございました。 ムルマンスクでは29日から寒気をもたらす冬将軍が来ているそうです。 鹿児島もこの週末は寒くなっていますが、子ども程度ですね。 ![]() SOHO衛星LASCO C3による、アイソン彗星の太陽接近の様子。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 11月29日にムルマンスク市上空に現れたオーロラ。 (c) 福島留美氏、ジャヴァランコフ・コンスタンチン氏(撮影) ![]() 11月29日にムルマンスク市西方のニーケリ市に現れたオーロラ。 (c) 福島留美氏、テレシェンコフ・アナトリー氏(撮影) ![]() SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC ![]() リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT ![]() 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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