宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT ![]() |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
![]() |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2013/ 3/20 13:03 更新 太陽風は500km/秒と高速風に戻っています。アンカレッジのオーロラ写真をどうぞ。 担当 篠原 17日に到来した太陽風擾乱によって発生した激しいオーロラの活動を、 アラスカ・アンカレッジの脇谷さんよりお送り頂いた写真で紹介します。 アンカレッジは、オーロラが最も現れるといわれるオーロラ帯よりも 数百kmほど南に位置します。 このため普段はなかなかオーロラが見られないそうですが、 この日は一晩中オーロラが現れ続けたそうです。 また、オーロラとしては、北極圏で見られるような形のはっきりしたものではなく、 数秒置きに点滅を繰り返すパルセーティングオーロラが長時間見られたそうです。 掲載の最初の2枚が、今回の擾乱にあたる、 現地時間17日1時頃に撮影されたオーロラです。 続く3枚の写真は、今月初め、 3月3日に北極圏のブルックス山脈で撮影されたオーロラです。 最初の2枚と比べると、オーロラの様子に違いがあることが分かります。 一昨日や昨日の写真もそうでしたが、 今回の太陽風の乱れでオーロラの活動が激しくなって、 低緯度側に大きく広がっていたことが良く分かります。 印象的な写真をどうもありがとうございました。 現在の太陽風は、速尾はまた少し上がって、 500km/秒と高速風に戻っています。 昨日書いたように、コロナホールの影響が及び始めたのかもしれません。 一方、太陽風の磁場強度は、8nTから4nTと、 やや弱めの値に下がっています。 太陽風磁場の南北成分は、掲載の図の前半では北寄りに振れていましたが、 後半は0nTから、弱い南寄りに推移しています。 この傾向の変化も、CMEの乱れからコロナホールの影響に 切り替わったことを示しているのかもしれません。 磁気圏の活動もこれに対応していて、 AE指数のグラフは、前半は完全に静かですが、 後半は小さな変化が続いています。 コロナホールの影響はもうしばらく続きそうですが、 今夜か明日くらいに、次のCMEの影響が地球に到来しそうです。 今日の図の6枚目の動画で、18日1時(世界時17日16時)頃に 太陽の東側(左側)で発生したフィラメント噴出と、 それに続くCMEの様子を紹介します。 地球から見ると、やや左側に向かって噴出していると思われます。 今回はフィラメント噴出なので、噴出の速度はあまり高くありません。 4日後くらいに地球に到来すると考えると、 明日、21日の夜くらいになるのでしょうか。 太陽風が強い磁場を運んできて、南向きに大きく振れると、 再び活発なオーロラの活動が発生する可能性があります。 月が大きくなってきて、夜空の条件は悪くなってきますが、 明日はライブカメラなどに注目してください。 太陽では、今朝、20日10時(世界時20日1時)に、 南西(右下)に没して行った1698黒点群でC5.5の小規模フレアが発生しました。 この他にも、1962、1695黒点群でC1の小さなフレアが発生しています。 ![]() アラスカ・アンカレッジで現地時間17日1時頃に撮影されたオーロラの様子。 (c) 脇谷 厚思氏 ![]() アラスカ・アンカレッジで現地時間17日1時頃に撮影されたオーロラの様子。 (c) 脇谷 厚思氏 ![]() こちらは、3月3日0時半(現地時間)に北極圏のブルックス山脈で撮影されたオーロラ。 (c) 脇谷 厚思氏 ![]() こちらは、3月3日0時半(現地時間)に北極圏のブルックス山脈で撮影されたオーロラ。 (c) 脇谷 厚思氏 ![]() こちらは、3月3日0時半(現地時間)に北極圏のブルックス山脈で撮影されたオーロラ。 (c) 脇谷 厚思氏 ![]() 18日1時(世界時17日16時)に発生したフィラメント噴出とCMEの様子。 (c) SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC ![]() リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT ![]() 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]() |
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |