宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 8/14 08:29 太陽風磁場が非常に強まりました(最大25nT)。しかし、北向きだったので、磁気圏はおおむね静穏です。
2005/ 8/15 11:22 太陽風の速度は下がり、太陽風は穏やかになっています。明日以降、高速太陽風に注意が必要です。
2005/ 8/16 10:20 太陽風が高速になっています。コロナホールの影響域に入ったようです。磁気圏活動が活発になる可能性があります。
2005/ 8/17 13:12 高速の太陽風が続いています(650km/秒)。磁気圏はやや活発になっています。
2005/ 8/18 10:37 コロナホールによる高速の太陽風が続いています(680km/秒)。磁気圏は比較的穏やかです。
最新のニュース

2005/ 8/19 12:47 更新
太陽風の速度は下がり始めました。高速風領域を抜けつつあるようです。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。

担当 篠原

地球はコロナホールによる高速の太陽風領域から抜けつつあるようです。
昨日より、太陽風は速度を緩やかに下げ始め、
700km/秒近かった速度は600km/秒を切るまでに下がっています。
太陽風の磁場強度も一段と低下して、現在は2nTに弱まっています。

AE指数を見ると、オーロラ活動は小規模なものが断続的に発生していたようです。
500nT弱の変動がたびたび観測されています。
これは、太陽風磁場の南北成分で、弱い南向き成分が頻繁に現れていたことと関係しています。

しかし、速度が低下した事と、磁場強度が弱まったことから、
今後は磁気圏内の活動は更に穏やかなものとなるでしょう。
SOHO EIT284の太陽写真では、下の方にコロナホールが見えていますが、
地球への影響度は低く、今後は穏やかな太陽風が続きそうです。

一方で、放射線帯の高エネルギー電子が密度を増やしています。
GOES衛星の観測では、青線のGOES10衛星で、警戒ラインである10の4乗の線にほぼ達しています。
明日にかけて更に増加する可能性があり、衛星の運用ではしばらく警戒が必要となるでしょう。

太陽面は797、798の2つの黒点群が見えています。
いずれも活動は穏やかで、目立ったフレア活動は発生していません。
X線のグラフの最新部分にBクラスの非常に弱いフレアが観測されていますが、
これは、太陽写真の東端(左の端)付近の、かすかに白黒のむらが見える領域で発生したものです。
今後、この領域に黒点群が見えて来そうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。