宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 8/12 13:17 太陽風の速度は340km/秒へ下がり、磁気圏はとても穏やかです。
2005/ 8/13 08:19 太陽風は低速で、地球の磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動も穏やかです。
2005/ 8/14 08:29 太陽風磁場が非常に強まりました(最大25nT)。しかし、北向きだったので、磁気圏はおおむね静穏です。
2005/ 8/15 11:22 太陽風の速度は下がり、太陽風は穏やかになっています。明日以降、高速太陽風に注意が必要です。
2005/ 8/16 10:20 太陽風が高速になっています。コロナホールの影響域に入ったようです。磁気圏活動が活発になる可能性があります。
最新のニュース

2005/ 8/17 13:12 更新
高速の太陽風が続いています(650km/秒)。磁気圏はやや活発になっています。

担当 篠原

コロナホールによる高速の太陽風が続いています。
速度は650km/秒を中心に、600km/秒から700km/秒の間を変動しています。
コロナホールの影響域のまっただ中にある様です。
太陽風磁場は10nTに強まっていましたが、現在は5nTに弱まっています。
南北成分は北寄りが中心ですが、細かく変動して南向きになる時間も見られています。
このため、磁気圏のオーロラ活動はやや活発という程度にとどまっています。
AE指数のグラフでは、500〜700nT程度の小規模の活動がたびたび見られていますが、
激しい変化には至っていません。

高速風はもう2〜3日続きそうです。
磁場強度の強まりが終わったので、これ以上高速になることはないでしょう。
また、磁場強度が弱まったことからオーロラ活動も激しくはなりにくくなっています。

その後は、太陽風は穏やかになるでしょう。
SOHO EIT284の太陽写真には、中心から下よりにコロナホールが見えています。
しかし、コロナホールの位置が赤道から離れているので、
吹き出している高速の太陽風は地球へは届きにくくなっています。
前周期の場合は、ほとんど影響は見られませんでした。

太陽のフレア活動は現在もとても穏やかです。
797群は規模はほとんど変わっていません。
ただし、Cクラスの小規模フレアを起こす可能性があるそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。