27日の太陽周期の図について
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr
地球から見ると、太陽はおよそ27日の周期で自転しています。
このため、太陽風の変化や磁気圏活動の高まりには、
太陽の自転によって繰り返される27日の周期性を持つものがあります。
様々なデータを27日間隔で比較することで周期性を見つけたり、
数日程度の長い時間幅で宇宙天気の変化を調べるための図です。
データの内容は以下の通りです。
コロナ
(NASA)
SDO衛星AIA193の写真から、コロナホールの分布を調べます。
「球」を選択すると、その日の12時UT頃の太陽全体の写真を表示します。
「平」を選択すると、コロナ写真の中心付近を縦長の長方形に切り抜いて並べ、
27日幅全体でコロナの全球地図を描きます。
太陽X線
(
NOAA/SWPC
)
GOES衛星による太陽のX線強度の変化から、フレアの発生状況を調べます。
Mクラス以上のフレアを自動検出して、青丸を描いています。
太陽風速度
(
NOAA/SWPC
)
DSCOVR衛星やACE衛星による太陽風速度の推移です。
300km/秒以上の値についてグラフに表示しています。
27日間隔で並べると、周期的な変化がよく分かります。
セクター
(
NOAA/SWPC
)
太陽風磁場の大まかな方向を、
地球から太陽向き「T」=青、太陽から地球向き「A」=赤、と示しています。
磁場の角度 φ = 45〜225度を「A」、φ = 225〜45度を「T」としています。
北半球の春は「T」の時に、秋は「A」の時に、
それぞれ磁気圏活動が高まりやすい傾向があります。
太陽風磁場のBz、Bt
(
NOAA/SWPC
)
太陽風の磁場の南北成分「Bz」を赤、全強度「Bt」を青で示しています。
「Bz」は、北向きをプラス、南向きをマイナスとしています。
Bzが南向きに強まる(赤線がマイナスに大きくなる)と、
磁気圏活動は強まりやすくなります。
Dst指数
(
京都大学WDC
)
Dst指数の速報値のグラフです。
磁気嵐が発生すると、Dst指数はマイナス側へ大きく変化します。
リアルタイムのデータを参照しているので、
確定データでは値が変更されている可能性があります。
磁場短期変動 (磁場データは
USGS
)
USGSによる低緯度の3観測点(GUA、HON、SJG)のリアルタイム磁場データから、
1〜3時間程度の周期の磁場変動の大きさを計算して作図しています。
磁気圏活動の高まりと関係するグラフです。
イプシロン
(太陽風データは
NOAA/SWPC
)
太陽風データよりAkasofuのイプシロンを計算し、
太陽風から磁気圏へ流れ込むエネルギーの大きさを見積ります。
太陽風の磁場が南向きに強まり、速度が高まると大きな値になります。
GOES 電子
(
NOAA/SWPC
)
GOES衛星が静止衛星軌道で観測した、
2MeV以上の高エネルギー電子の推移です。
太陽風が高速になると増加する傾向があります。
10の4乗の線(茶色の破線)を、高まりの基準として扱っています。
GOES 陽子
(
NOAA/SWPC
)
GOES衛星が静止衛星軌道で観測した、
10MeV以上の高エネルギー陽子の推移です。
太陽で規模の大きいフレアが発生した時などに増加が見られます。
グラフの時刻は世界時です。日本時間は、世界時+ 9時間 です。
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