宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:08)
今日、C1.5の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/12 08:05 C1.5
4/11 14:01 C1.6
4/10 11:31 C5.0

黒点  4/12 (NOAA)
磁場 フレア
2983 1 α ---
2988 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:55 455 +0.0
-2 h 458 +0.3
-4 h 458 -1.0
-6 h 472 +1.5
-8 h 481 +2.8
-10 h 489 -2.9
-12 h 487 -2.0

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
12:30 -13 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -20 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.5 1x10^3
4/12 0.8 2x10^3
4/11 0.7 1x10^3
4/10 0.7 6x10^2
4/ 9 0.6 5x10^2
4/ 8 0.6 5x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
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AIA193動画 (SDO)
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SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
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STEREO (STEREO)
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太陽風 7日 (DSCOVR)
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衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2022/ 4/ 7 11:38 太陽風は平均的な状態です。太陽は穏やかです。
2022/ 4/ 8 12:14 太陽風磁場が南寄りになり、磁気圏の活動がやや強まりました。フィラメント噴出が発生しています。
2022/ 4/ 9 13:40 太陽風磁場が南向きにやや強まっています。太陽は穏やかです。
2022/ 4/10 13:55 太陽風は磁場が強まり、やや高速になっています。
2022/ 4/11 14:38 高速の太陽風が続いています。太陽で小さい爆発が発生しています。
最新のニュース

2022/ 4/12 13:08 更新
ハロー型のCMEが発生し、太陽風の乱れが地球に向かっています。

担当 篠原

昨日のニュースの最後でお知らせした、
11日14時(世界時11日5時)に太陽中心部の南側で発生した
C1.6の小規模フレアの詳しい動画を掲載します。

SDO衛星のAIA131(青)、193(茶)、304(赤)の
3種類の画像を並べています。
193(茶)の画像では、
フレアの前にS字になったフィラメントの暗い筋が良く見えていて、
これが弾ける様に吹き飛ばされています。
太陽全体の画像では、193ではコロナの中の衝撃の広がりや、
304(赤)では薄暗いコロナのガスの噴き上がりなど、
興味深い変化が見えています。

SOHO衛星LASCO C2、C3では、
太陽全体を丸く囲む様に広がる、
ハロー型のCME(コロナ質量放出)が撮影されています。
吹き出す方向に偏りがなくて、見事に丸い形に広がっています。

噴出の様子から、地球への到来は間違いなしという状況ですが、
NOAA/SWPCの太陽風予報では、
明後日の夕方、14日17時(世界時14日8時)頃に
地球に達する可能性があるとのことです。

今日のSDO衛星AIA193の太陽の中心部北東側(左上)に見える
コロナホールによる太陽風速度の高まりと
重なる様な変化になりそうです。
磁場の強まりがやって来て、南向きに大きく変化すると、
磁気圏の活動が激しくなる可能性があります。
太陽風の変化と磁気圏の推移に注目して下さい。

現在の太陽は、北東の端近く(左上)に2988黒点群が見えるだけです。

X線グラフは、右端近くにC1.5の小規模フレアが発生していますが、
これは、南西の端(右下)で発生しています。


太陽風は、速度が550km/秒から450km/秒へ下がり、
平均的な速度に戻りかけています。
コロナホールの影響は通り過ぎつつある様です。

磁場強度は、5nTから3〜4nTへ少し下がり、
やや弱くなっています。

AE指数は、300〜500nTの小規模の変化が発生していて、
ある程度活動的でしたが、
太陽風の速度が下がってきたので、この後は穏やかになりそうです。

次の高まりは、今日紹介したCMEの乱れと、
SDO衛星AIA193の太陽の中心部に見える
コロナホールの影響になりそうです。



太陽の中心部で発生したC1.6の小規模フレア。SDO衛星AIA131、193、304。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を丸く囲む様に広がるCME。SOHO衛星LASCO C2、C3.
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


このCMEによる太陽風の乱れは、14日17時(世界時14日8時)頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。