宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:32)
今日、C3.9の小規模フレアが発生しました。
また、X7.0の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子はやや強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/10 08:33 C3.9
03:03 C2.1
00:43 C2.4
8/ 9 22:29 C2.3
16:48 X7.0
12:18 M2.6
07:45 C5.3
07:00 C7.7
03:00 M3.5
01:11 C2.2
8/ 8 --- ---

黒点  8/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1263 13 βγδ X7
1266 20 β ---
1267 5 β ---
1268 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:23 535 -0.6
-2 h 554 +1.1
-4 h 539 +0.6
-6 h 549 +0.5
-8 h 566 -0.7
-10 h 583 +1.9
-12 h 577 +1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
23:59 -10 -20/ 4
-2 h -11 -20/ 5
-4 h -12 -17/ 8
-6 h -12 -/ -
-8 h -10 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 4.6 4x10^3
8/10 16.4 7x10^3
8/ 9 26.9 6x10^3
8/ 8 0.7 4x10^3
8/ 7 2.7 8x10^1
8/ 6 96.4 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
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Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 8/ 6 11:54 太陽風の乱れがやって来ました。磁場が強い南向きになったため、激しい磁気圏活動が発生しています。
2011/ 8/ 7 10:12 600km/秒の高速風が続いています。磁気圏の活動は穏やかになっています。
2011/ 8/ 8 08:59 CMEによる高速の太陽風は終わりつつあります。太陽ではCクラスの小さなフレアが続いています。
2011/ 8/ 9 09:32 1263黒点群がM3.5の中規模フレアを起こしました。また、太陽風は600km/秒の高速風です。
2011/ 8/ 9 18:12 X7.0の大規模フレアが発生しました(速報)
最新のニュース

2011/ 8/10 09:32 更新
昨日の夕方にX6.9の大規模フレアが発生しました。

担当 篠原

昨日、9日17時(世界時9日8時)に、1263黒点群でX6.9の大規模フレアが発生しました。
いろいろとデータがそろってきましたので、紹介します。

初めに、SDO衛星AIA193とSTEREO Ahead衛星EUVI195による、
フレア発生の様子の動画です。
GOES衛星のX線グラフを見ると、今回のフレアは短時間型のフレアだった様です。
SDOやSTEREOの動画を見ても、閃光が短時間見られるだけで、
その後のコロナに激しい変動は見られません。

その関係で、CME(太陽ガスの放出現象)も、
あまり目立った規模では発生しませんでした。
SOHO衛星LASCO C3とSTEREO Ahead衛星COR2の
2つのコロナグラフの動画をご覧ください。
地球から見て右方向にコロナのガスが噴出していますが、
それほど濃いものではありません。

STEREO Aheadで見ると、フレアは正面付近で発生しているため、
CMEのガスは太陽を包むように周囲に広がっています。

地球からは横方向に向かっているため、元々影響は及びにくいのですが、
この規模であれば、地球へやって来る太陽風への
目立った影響は見られないのではないかと思います。


フレアの発生に伴って、太陽放射線も増加しています。
しかし、30程度に上昇しただけで、半日もせずに警戒レベルの10を割っています。


1263黒点群は西の端に沈んで行ったため、今後地球へ影響を及ぼすことはありません。
今後、太陽の裏側でどの様な活動を起こすのか、
STEREOのデータなどで注目して下さい。


太陽風の速度は、600km/秒から550km/秒へゆっくりと下がっていますが、
高速の状態が続いています。
コロナホールの影響が続いているようです。

この後も低下は続いて、明日には普通の状態に戻っているのではないかと思います。

現在の磁気圏活動は、小規模の変化がAE指数に見られる程度です。
太陽風の速度が下がるにつれて、磁気圏は一段と穏やかになるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、昨日よりも少し上昇しましたが、
警戒レベルには達していません.



SDO AIA193によるX6.9フレア発生の様子。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead EUVI195によるX6.9フレア発生の様子。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO、STEREO AheadによるX6.9フレア発生に伴って発生したCMEの噴出。
(c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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