宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:57)
今日、C7.7の小規模フレアが発生しました。
また、X2.3の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
2/17 11:46 C2.4
10:41 C6.1
09:04 C2.8
06:04 C4.3
00:27 C7.7
2/16 23:18 M1.7
19:19 C3.3
18:00 C9.9
16:22 M1.2
15:18 C2.2
14:39 C6.0
10:31 M1.0
09:58 C2.1
05:24 C6.7
04:30 C3.1
03:07 C1.8
2/15 23:22 C4.9
13:26 C4.9
10:30 X2.3
09:31 C2.7
08:36 C2.7
04:10 C6.7
02:20 M2.3

黒点  2/17 (NOAA)
磁場 フレア
1157 2 β ---
1158 19 βγδ X2
1161 9 βγ M1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:45 381 +0.2
-2 h 391 +1.2
-4 h 396 +0.9
-6 h 398 +0.6
-8 h 407 +0.4
-10 h 417 +0.1
-12 h 430 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -14 -25/ 8
-2 h -14 -31/ 1
-4 h -15 -31/ 4
-6 h -15 -33/ 4
-8 h -16 -31/ 3
-10 h -16 -31/ 4
-12 h -17 -33/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
2/17 0.6 2x10^1
2/16 2.3 2x10^1
2/15 2.6 2x10^3
2/14 0.5 1x10^3
2/13 0.5 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
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Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 2/13 12:41 1158黒点群が大きく広がっています。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2011/ 2/14 12:58 M6.6の中規模フレアが発生しました。1158黒点群は大きく発達しています。
2011/ 2/15 03:10 1158黒点群は活発な活動が続き、M2.2の中規模フレアを起こしました。
2011/ 2/15 13:17 X2.2の大規模フレアが発生しました。地球方向にCMEも激しく噴き出しています。
2011/ 2/16 11:00 X2.2フレアによるCMEが観測されています。明日以降太陽風の乱れがやって来るでしょう。
最新のニュース

2011/ 2/17 12:57 更新
1158黒点群は活動的な状態が続いています。Xフレアによる太陽風擾乱の到来が近付いています。

担当 篠原

昨日のニュース以降、1158黒点群はM1.1、C9.9、M1.6、C7.7など、
大きめのCクラスフレアから小さいMクラスフレアにかけて、活発に活動しています。
しかし、SDO衛星の動画を見ていると一頃の勢いはなくなっている様にも感じます。

そうは言っても、黒点はまだ大きな姿を保っており、
引き続き注目する必要があるでしょう。

また、太陽の東寄りには1161黒点群があります。
こちらも黒点の発達が見られ、フレア活動も起こしています。
今後はこちらの動きにも注意が必要でしょう。


太陽風は、速度が400km/秒と平均的な状態に下がり、
磁場強度も3nTと弱めになって、穏やかになりつつあります。

27日周期の図を見ると、この2日ほど小さい速度の山が来ていたのですが、
フレアがにぎやかで、ほとんど触れることができませんでした。
磁場の南北成分が北寄りだったために、磁気圏への影響は小さく、
目立ったオーロラ活動は見られませんでした。


現在の太陽風は、嵐の前の静けさとも言えます。
15日11時のX2.2大規模フレアによる
CME(太陽ガスの放出現象)の到来が近付いているためです。
いつ頃、どのくらいの高速風がやって来るでしょうか。

現在は、STEREO Behindによって太陽をほぼ真横から見ることができます。
この写真から速度を見積もって、太陽風擾乱の到来予想を試してみましょう。

今日2枚目に掲載している写真は、
15日11:40と12:25(日本時間)にSTEREO Behindが撮影したCMEを並べたものです。
2枚の写真には45分の時間差があり、
CMEの先頭の位置を測ると、この間に太陽直径のおよそ1.3倍進んだと考えられます。

この結果から、単純に速度を見積もると、およそ670km/秒となるので、
前後の速度で、更に単純に地球までの時間を見積もります(図を参照。時刻は日本時間)。
すると、今夜を中心に、早ければ夕方、遅ければ明日の朝の到来になりそうです。

太陽風の速度は、地球へ来るまでに下がっていきますから、
どちらかというと、遅れるほうに外れていくでしょう。

超大ざっぱな見積もりなので、話半分くらいで聞き流して下さい。
また、わざわざ作図して予想するほどのこともない結果だった様にも感じます。


ともかく、もう24時間を切っていることは確かだと思います。
到来が早いほど擾乱は大きく、遅くなると規模は小さいものになります。
先頭を切って観測する、ACEのデータに注目してください。

また、今夜はアラスカのライブカメラにも注目してください。
太陽風の変動の方向次第で(磁場が強く南を向くなどすれば)、
かなり活発なオーロラ活動が期待できます。



SDO衛星による1158黒点群の拡大。
(c) SDO (NASA)


STEREO Behind のCME写真より、地球への到来時刻を予想してみます。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、写真 : STEREO (NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。