宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:43)
昨日、M1.4の中規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏内がやや活動的になっています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/29 --- ---
1/28 19:03 C1.5
13:11 C1.6
09:45 M1.4
04:49 C1.5
1/27 20:52 C1.2

黒点  1/29 (NOAA)
磁場 フレア
1150 5 β ---
1151 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:37 290 -3.2
-2 h 300 -3.4
-4 h 300 -5.2
-6 h 303 +0.8
-8 h 307 -0.3
-10 h 312 -2.2
-12 h 303 -2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -13 7/ 26
-2 h -11 -21/ 8
-4 h -6 -17/ 6
-6 h -9 -21/ 5
-8 h -10 -23/ 7
-10 h -14 -29/ 7
-12 h -13 -27/ 5

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.3 1x10^1
1/29 2.8 1x10^2
1/28 2.8 5x10^1
1/27 0.4 1x10^2
1/26 0.3 1x10^2
1/25 0.5 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点群番号 (SOHO)
SDO黒点動画 (SDO)
太陽X線 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
EIT195 (SOHO)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/ 1/24 09:25 1149黒点群は落ち着いています。太陽風は速度が下がっています。
2011/ 1/25 12:15 1149黒点群はC1フレアを起こしています。太陽風は低速です。
2011/ 1/26 13:09 太陽風は一段と低速風になっています。太陽も特に活動はありません。
2011/ 1/27 10:53 太陽風の速度は300km/秒を割るほどに下がっています。(霧島山が噴火しました)
2011/ 1/28 12:11 西に没した1149黒点群でM1の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。
最新のニュース

2011/ 1/29 12:43 更新
太陽の西側にCMEが飛び出しています。太陽風はかなり遅い速度です。

担当 篠原

昨日朝のM1.3の中規模フレアに続いて発生したCMEを動画で紹介します。
SOHO衛星のLASCO C2、C3カメラの写真です。
爆発的というか、飛び散るような噴きだし方をしています。
地球からは横に向かっているので、影響はありません。

このフレアを起こした1149黒点群は西に沈みました。
そして、1150、1151と2つの黒点群が発生したそうです。
1150群は、太陽の可視光写真の東端やや南寄り(左端やや下)に、白斑と共に見えています。
1151群は北西(右上)寄りだそうですが、掲載の写真では見つけることができません。
NOAAの報告によると、1150黒点群はBクラスの小さなフレアを起こしているようです。
この後の活動に注目してください。


太陽風は、再び280km/秒へ速度(ACEの図の黄色線)が下がっています。
かなり遅い速度になっています。

一方、太陽風の磁場強度(白線)は5nTと平均的な強さを保っていて、
南北成分(赤線)はずっと南(マイナス側)を向いています。
このため、速度はかなり遅いものの、小規模の磁気圏活動が発生しています。
AE指数には300nTから500nTの変化が発生しています。

しかし、この後5日程度は速度の遅い太陽風が続くと考えられ、
磁気圏活動も基本的には穏やかでしょう。


SDO AIA193によると、コロナホールは次第に太陽の中心へ向かっていて、
明後日くらいに先頭部(右端)が太陽の中心線に達しそうです。
高速の太陽風が地球へ届くのはその3日後と見積もると、
2月3日あたりが次の擾乱の始まりになりそうです。

前周期は、ここから活発なオーロラ活動が発生しました。
オーロラ観望では楽しみに待っていて下さい。



SOHO LASCO C2、C3による、西方向へのCMEの噴出。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。