宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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オーロラ(衛星) (NICT)
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カナダカメラ (CANOPUS)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 3/22 10:43 太陽風はとても低速で(280km/秒)、磁気圏も穏やかです。「ひので」が皆既日食を観測したそうです。
2007/ 3/23 10:04 たいへん低速の太陽風になっています(250〜260km/秒)。明日くらいから、高速の太陽風が来るでしょう。
2007/ 3/24 12:07 太陽風磁場が強まり、オーロラ活動が活発になっています。これから高速風がやってきます。
2007/ 3/25 12:06 太陽風の磁場が大きく長時間南を向いたため、磁気圏活動が活発化しました。高速風はこれからです。
2007/ 3/26 10:30 太陽風は通常の速度レベルです。高速風はこれからやってくることになりそうです。
最新のニュース

2007/ 3/27 10:24 更新
太陽風の速度は450km/秒で、高速風にはなりませんでした。

担当 篠原

高速太陽風の領域が消えてしまったのかもしれません。
昨日以降、太陽風の速度は400km/秒台で推移していて、大きな速度上昇には至っていません。

ACE衛星の観測によると、
太陽風の速度は、26日16時(世界時26日7時)に一旦500km/秒に達したのですが、
そこで頭打ちとなり、以後は460km/秒前後に戻っています。
多少高速ではありますが、27日前に見られていた高速風とはまったく違う速度です。

27日周期の図をご覧下さい。
前周期は2月27日より、650km/秒に達する規模の高速風がやって来ていました。
しかし、今周期の太陽風速度は、500km/秒以下のレベルで推移しています。

太陽風の磁場強度は6nTで、いくらか強めではありますが、
今後に速度上昇が始まりそうな磁場の強さではありません。
今日いっぱい様子を見る必要はありますが、
高速風領域が消えてしまっている可能性もあります。


掲載しているACEの図の、中心付近に-5nTの南向きが3時間ほど続いている部分があります。
この影響で、AE指数で1300nTに達する、規模の大きなオーロラ活動が発生しています。
ただ、大きな変動はこの一発だけで、他は小規模な変化がいくつか見えている程度です。
速度は大きくは上がっておらず、磁場強度もたいして強まっていないため、と考える事もできます。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、東側(左側)に濃いコロナホールが見えています。
この位置だと、もう3日ほどで太陽の中心線に達し、
その3日後くらいに地球に高速風がやってくると思われます。
27日周期の図では、3月6日にやってきた高速風の回帰です。
下の図と見比べると、4月2日になり、ちょうど6日後です。
こちらは空振りにはならないと思いますが、どうでしょうか。


放射線帯の高エネルギー電子は少ない状態のままです。

太陽では、948黒点群が新しく出現しています。
写真では、右側半分のところに小さな点として見えています。
規模は小さいです。
フレア活動は穏やかなままでしょう。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。