宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CARISMA)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/10/22 12:59 地球は高速風帯の中に入っています。オーロラが活発に活動しています。
2006/10/23 10:47 高速風は後半に入り、ゆっくりと低下しています(530km/秒)。917黒点群がやや目立っています。
2006/10/24 12:40 太陽風は高速状態が続いています(520km/秒)。磁場が北寄りなので、磁気圏は静穏です。
2006/10/25 12:04 太陽風はやや高速です(480km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。
2006/10/26 09:55 太陽風の速度は通常レベルへ戻っています(400km/秒)。磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2006/10/27 10:23 更新
太陽風はやや低速(360km/秒)で、磁気圏は概ね静穏です。これから高速の太陽風がやって来ると思われます。

担当 篠原

太陽風の速度は400km/秒から360km/秒へ下がり、やや低速になっています。
磁場強度は3nTと弱く、太陽風は穏やかな状態です。
このため、磁気圏の活動も概ね静穏です。
ACEの図の中心に、-2nTと弱い南向きが3時間ほど続いている部分があります。
この影響で、AE指数に300nTくらいの小さな変動が発生しています。
太陽風が穏やかな中での乱れですので、磁気圏の乱れも小規模なものにとどまっています。

今日あたりから、次の太陽風の乱れがやって来ると思われます。
コロナホールから吹き出した高速の太陽風です。
SOHO EIT284の写真には、西側(右側)に移動したコロナホールの姿が見えています。

27日周期の図を見てください。
地球から見ると、太陽は約27日で一回転します。
そのため、太陽から吹き出す太陽風にも、27日の周期性が見られます。
その性質を利用して、今後を予想するのが27日周期の図です。

この図の上段を見ると、9月30日から太陽風の磁場強度(Bt,青線)が強まり、
それに続いて太陽風の速度(緑色線)が上昇しています(9月30日から10月1日にかけて)。
高速太陽風の始まりです。
磁場が強まったところで南北成分が大きく南を向いたので(Bz,赤線のマイナス成分)、
磁気圏の活動もまた強まっています(沖縄短期変動、水色線)。
また、弱いですが磁気嵐も発生したようです。
10月1日の沖縄変動(桃色線)が-70nTくらい下がっているのは、磁気嵐の影響です。

これらの変化を、そのまま下段の日付に置きかえてください。
それによって、今後の変化を予想することができます。
すると、9月30日から10月1日にかけての変化が、
今日(10月27日)から明日(10月28日)にかけて発生する可能性があることが分かります。

前周期と同様の展開をするならば、
まず、太陽風の磁場に変化が現れると予想されます。
今後のACEのデータに注目してください。

ここに掲載している図の時刻は世界時です。
世界時の0時は、日本時間の午前9時になります。
注意して読み取ってください。

太陽には今日も黒点が見えません。
X線の強度も下がったままです。
フレア活動は穏やかな状態が続いています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。