宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CARISMA)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙環境計測グループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 5/21 09:42 太陽風はやや速度を下げましたが、高速状態が続いています(500km/秒)。
2006/ 5/22 10:20 太陽風は速度が静穏レベルに戻っています(400km/秒)。プレアデス星団がSOHOの視野を通過中です。
2006/ 5/23 11:10 太陽風の速度がやや上昇し(500km/秒)、小規模のオーロラ活動が発生しています。
2006/ 5/24 10:43 太陽風は速度が静穏レベルにもどっています(400km/秒)。磁気圏も静穏です。
2006/ 5/25 10:48 太陽風の速度は遅く(370km/秒)、磁気圏は静穏です。GOES衛星の日食写真を掲載しています。
最新のニュース

2006/ 5/26 13:06 更新
太陽風は比較的低速で推移しています(380km/秒)。太陽で、小規模のCMEが起こった様です。

担当 篠原

太陽風は比較的穏やかな状態が続いています。
速度は320km/秒からやや上がって380km/秒へ変化しています。
ACEの図を見ると、大きく変化したように見えますが、変化の幅は小さなものですし、
380km/秒というのは平均的な太陽風の速度です。
27日周期の図で考えると、この変化は、
前周期に見られた小規模な乱れ(4月28日)と同じ変動なのかもしれません。

太陽風の磁場が、5時間近く-4nT程度の南向きになっていました。
速度が遅いため小規模でしたが、磁気圏がやや活動的になっていました。
AE指数では300nT程度の変化が続いています。

現在は南向きも終わり、磁気圏は穏やかになっているでしょう。

今後の予想ですが、SOHO EIT284の太陽写真を、
今日(5月26日)と、27日前(4月29日)と比較してみましょう。
すると今日の写真(左)では、太陽の北側(上側)の中心から左に向かって、
小規模のコロナホールが広がっているように見えます。
前周期の写真(右)の同じ部分では、コロナホールらしい暗い影は見えていません。
コロナホールの緯度が高めなので、どの程度地球に影響があるか分かりませんが、
太陽風は前周期とやや違った変化になるかもしれません。
また、コロナホールの規模もそれほどではありませんので、
影響があったとしても大きなものではないでしょう。

太陽では、小さなCME(太陽ガスの放出現象)が発生した様です。
GOESのX線グラフで、26日4時(世界時25日19時)にB1クラスの小さなフレアが見えています。
884黒点群で発生したのですが、この時にCMEが起こった様です。
SOHO LASCO C2カメラで、とても淡くですが右に向かってガスが飛び出しているのが見えます。
小規模ですので、地球への影響はほとんどないでしょう。

また、885、886黒点群は、X線の動画で小さな瞬きを繰り返しています。
26日8時(世界時25日23時)にB5の小さなフレアが発生していますが(884黒点群)、
この程度の活動は見られるかもしれません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/26 01:06 UT

4/29 01:06 UT


SOHO衛星LASCO C2カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

5/26 00:06 UT

5/26 00:30 UT

5/26 00:54 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。