宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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EIT195 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 9/ 1 12:06 太陽風の南向き磁場がとても強まり、大きな磁気嵐が発生しました。太陽の中心付近でCMEが発生しています。
2005/ 9/ 2 10:58 磁気嵐は終息しつつあります。今夜以降、次の擾乱が発生する可能性があります。
2005/ 9/ 3 12:28 衝撃波がやってきました。太陽風の速度は650km/秒、オーロラ活動が活発になっています。
2005/ 9/ 4 12:48 太陽風の速度はやや下がりましたが、オーロラの活動は続いています。これから次の太陽風の乱れが発生するでしょう。
2005/ 9/ 5 12:55 一時、太陽風の速度が750km/秒へ上がりました。現在は600km/秒に戻っています。放射線帯の高エネルギー電子が高いレベルを保っています。
最新のニュース

2005/ 9/ 6 11:59 更新
放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。太陽風は穏やかになってきました。

担当 篠原

台風14号が九州に接近しています。既に九州は激しい風雨に見舞われています。
どうぞ十分ご注意ください。
宇宙天気ニュースでも、5日の朝から沖縄の磁場データの収集が停止してしまいました。
台風の影響ではないかと思います。

昨日、5日18時(世界時5日9時)に太陽でC2.7の小規模フレアが発生しました。
GOESのX線グラフを見ると、一昨日のフレアをそのまま再現したような見え方です。
ただし、発生箇所は反対側で、太陽の東端(左端)でした。
まだ地球側に上がって来ていないところに活動領域があるようで、
そこで長時間型のフレアを起こしています。

SOHO LASCO C3カメラでCME(太陽ガスの放出現象)が撮影されています。
太陽の南東方向(左下)に向かって、ガスが噴き出しています。
地球への影響はないでしょう。

太陽の黒点写真は、小さく805黒点群が写っているだけです。
フレアを発生させた東端の活動領域はまだ見えていません。
これが太陽のこちら側に回って来た後、どのような活動を見せるでしょうか。

太陽風は速度を下げ続け、450km/秒になりました。
磁場強度は5nTで、穏やかな太陽風にほぼ戻ったと言えます。
太陽風磁場の南向き成分が、3nT程度の強さで時々現れています。
この関係で、オーロラ活動も小規模なものが時々発生しています(AE指数)。
太陽風が穏やかになってきてますので、活動は小規模なものばかりです。
今後は更に穏やかになって行くでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子が一層の増加を見せています。
青線のGOES 10は、10の5乗のラインに達しています。
かなり密度が高まっていますので、十分な注意が必要でしょう。



SOHO衛星LASCO C3カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

9/ 5 10:18 UT

9/ 5 10:42 UT

9/ 5 11:42 UT


沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。