宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 6/15 11:43 CMEの影響が太陽風に現れていますが、大きな乱れではありません。太陽ではまた2つのCMEが発生しています。
2005/ 6/16 09:02 太陽風の乱れは終わり、磁気圏も穏やかになっています。明日、次の太陽風の乱れが来るでしょう。
2005/ 6/17 12:22 太陽風の速度が高速です(600km/秒)。オーロラも活発になっています。775黒点群がM4.0のフレアを起こしました。
2005/ 6/18 09:50 太陽風の高速状態が続いています(550km/秒)。オーロラ活動もやや活発です。
2005/ 6/19 16:52 太陽風の速度は下がり、地球磁気圏は静穏になっています。
最新のニュース

2005/ 6/20 12:46 更新
太陽風は通常の状態で、磁気圏も静かです。779,780黒点群が小刻みな活動を続けています。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風は速度400km/秒、磁場強度5nTで穏やかな状態です。
太陽風磁場の南北成分は、小振幅で南に寄ったり、北に寄ったりしていますが、
速度が落ち着いているため、AE指数には目立った変化は現れていません。
今日のAEの図の前半部分に300nT程度の小さな変化が見えていますが、
このあたりの変化が、南向き磁場の影響です。

太陽風は引き続き、3〜4日程度穏やかな状態が続くでしょう。
磁気圏も落ち着いた状態が続くと思われます。
(昨日のニュースで、X線画像を使ってコロナホールの位置を考察しています。ご覧ください)

静止軌道上にあるGOES衛星の観測では、
放射線帯の高エネルギー電子の密度が緩やかに増加を示しています。
青線(GOES-10)が間もなく警戒ラインである10の4乗の線に達しそうです。
ここから大きく増加するということはないと思いますが、
今後の変化に注目する必要があるでしょう。

太陽では、西に779黒点群、東に780黒点群と2つの黒点群が見えています。
写真では、779群はそこそこ大きく、一方の780群はとても小さく見えています。
ところが、GOES衛星のX画像で動画を見ていると
小さいフレアですが、東の780群がなかなか活発に活動していることがわかります。
今後、これらの黒点群で中・小規模のフレアが発生する可能性があるそうです。
特に、780群がこのあとどういう変化を見せるのか、興味が持たれます。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( [email protected] )宛てお知らせ下さい。